« 我夢土下座in都雅都雅 | トップページ | 極小の折り鶴 »

2017年9月 7日 (木)

中川五郎ライブ

奈良市北部会館市民文化ホールで、中川五郎ライブが開かれた。主催は、奈良脱原発ネットワークである。

仕事の帰りに、近鉄電車に乗り換えて高の原駅に到着。日がだいぶ短くなった。病院のすぐ近くなので、懐かしい感じだ。

Rimg_9213_r
7時開演。「平和の大切さをたしかめあおう」のタイトルが素晴らしい。主催者代表の堀田さんが、軽妙にお話しされた。次に、地元のいちもとみつるさんの歌。初めてお聴きするが、心地良く声が胸に響いていく。

Rimg_9219_r
Rimg_9221_r
中川五郎さんが登場される。フォークを歌い始めてから、50年経つという。その節目に、「どうぞ裸になって下さい」のCDを発売された。「問題作にして最高傑作!すべてが熟した愛と感動のライブアルバム」とのコピーが躍っている。

「運命・運命・運命」から歌い始められた。運命というのは命を運ぶと書くのだから、主体的に生きていったらどうかというメッセージが伝わった。

五郎さんの歌には、それぞれ明確なメッセージがある。それが聞く者に、押し寄せる波のように次から次へと届いてくる。厳しい高波もあれば、優しいさざ波もある。

「言葉」は奈良少年刑務所の受刑者の言葉に、五郎さんが曲を付けられた。五郎さんは、常に弱い立場の差別される側に身を置かれている。それゆえに真実の声が赤裸々に聞こえてくる。

Rimg_9236_r
Rimg_9226_r
本来の「受験生ブルース」を歌われた。Tさんの歌より遙かに優れているのは、言うまでもない。「熊の言い分」には、放射能をばらまき自然をズタズタに壊したものたちへの怒りが、ひしひしと伝わってくる。

Rimg_9239_r_2

「トーキング烏山神社の椎の木ブルース」の歌が、痛切に心に届いた。1923年の関東大震災の時に、朝鮮人たちがデマによって虐待されたが、現代においてもその構造は変わっていないことを、歌を通して強烈に訴えている。椎の木が植えられたのは、被害者を弔うためではなく、加害者をねぎらうためであったというその事実は、この国のあり方をよく物語っている。そして、今もなおヘイトスピーチが。

「かわろうとしないこの国のひとたちの・・・・・・椎の木をぶったぎってやりたい」
Rimg_9241_r_2
ピートシーガーの「腰まで泥まみれ」、ボブディランの「風に吹かれ続けている」を、五郎さんは自分の骨肉とされているようだ。そして、そこに新しい血を注入しておられる。温故知新の言葉通りに、在来の音楽文化に、新しい意味を見つけておられる。
Rimg_9252_r
いよいよ五郎さんの空中浮遊が行われた。その瞬間を狙っていたが、期待に応えて戴いたようだ。あまりにも高いジャンプ!いちもとさんもつられて、ジャンプ!
Rimg_9258_r
Rimg_9259_r
Rimg_9260_r
時間を大幅に超えて熱演され、9時を過ぎていた。

帰りの道中、「運命・運命・・・・・」のフレーズを、つい口ずさんでしまう。周りの人は怪訝そうにこちらを見ていた。

|

« 我夢土下座in都雅都雅 | トップページ | 極小の折り鶴 »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/570251/65772066

この記事へのトラックバック一覧です: 中川五郎ライブ:

« 我夢土下座in都雅都雅 | トップページ | 極小の折り鶴 »